債務整理ではどういうポイントで弁護士・司法書士を選ぶべきなのか
債務整理ではどういうポイントで弁護士・司法書士を選ぶべきなのか
まず債務整理を行う場合にはどのようなポイントで弁護士・司法書士を選ぶべきなのでしょうか?
弁護士や司法書士の場合は、他のサービスと違って大企業というものが存在しません。
大きな弁護士事務所、司法書士事務所でも、数十人の社員がいるぐらいで、ほとんどの弁護士事務所、司法書士事務所は先生と呼ばれる有資格者数人で構成されているのです。単純に規模が大きいから安心という方法論が債務整理の場合には通用しないのです。
債務整理で重要なポイントを落ち着いて考えてみましょう。
債務整理をするということは、借金を減らす、もしくはゼロにする作業をするということになります。
最終的な目的は借金を完済して、安心できる日常生活を取り戻すことではないでしょうか?
これを実現するために必要な弁護士・司法書士の条件というのは
1.借金の減額幅を大きくしてくれる
2.借金をゼロにする自己破産を確実に実行してくれる
3.過払い金の返還を確実に実行してくれる
4.任意整理や個人再生の場合は、返済計画もきちんと立ててくれる
5.報酬額(費用)が安い
6.報酬額の支払いは分割払いなどで対応できる
7.債務整理の相談から、返済、報酬支払いまで親身に相談とアドバイスをくれる
というような項目になってくると思います。
ではどれが一番重要なのでしょうか?
債務整理の確実な実行と減額幅を大きくしてくれること
なのではないのでしょうか?
- どんなに親身に対応してくれても、債務整理が上手く行かなければ元も子もありません。
- どんなに費用が安くても、債務整理が上手く行かなければ元も子もありません。
- 全国対応、24時間相談、女性ダイヤルがあっても、債務整理が上手く行かなければ元も子もありません。
そうなのです。
弁護士や司法書士であっても、債務整理は全員が同じレベルで実現できるものではないのです。
交渉力のない司法書士に任意整理を依頼した場合には、債権者に有利な条件になってしまうかもしれませんし、経験の少ない弁護士に自己破産を依頼した場合には、免責が下りないなんてこともあるかもしれないのです。
筆者の経験上は、債務整理が成功する弁護士や司法書士選びで重要なのは
「実績」である
と考えます。
債務整理の依頼件数が多ければ多いほど、弁護士や司法書士の交渉力や実行ノウハウが身についているものなのです。
当然、実績数が多ければ多いほど、債務整理以外の相談対応の経験値も多い為、的確なアドバイスをもらえることが多いのです。
実績が多ければ、親身な顧客対応ができているものなのです。親身な顧客対応がない弁護士事務所にお客さんが来るはずもなく、そうであれば実績数は伸びないからです。
どうやって実績数を調べればいいの?
最近では、実績件数を公表していない弁護士事務所、司法書士事務所も増えてきました。
その場合は
- 依頼者の満足度(依頼者の満足度85%)
- 事務所の事業年数(20年の経験)
- CM展開しているところ(CMをしていると確実に依頼件数も多い)
などを「数字」で公表しているところが良いでしょう。
債務整理の費用はほとんど同じ
債務整理の費用は業界全体で相場感があるのです。
- 着手金+成功報酬:1社4万円~6万円
- 減額報酬:10%
- 過払い金変換報酬:20%
数%、数千円、上記よりも引き下げている弁護士事務所や司法書士事務所もありますが、それほど大きな差にはならないのです。1万円をケチったために安かろう悪かろうで、減額幅が10万円も少なくなってしまったら、それこそ意味がないのです。
債務整理の弁護士・司法書士選びは費用で選ぶものではないことを知りましょう。
司法書士よりは弁護士に依頼しよう
たしかに任意整理や過払い金返還請求は司法書士でも140万円以下の金額であれば行うことができます。
しかし、司法書士はあくまでも書類を作成する書類の作成、財産管理業務の国家資格です。
一概には言えませんが、トラブルを解決する弁護士とは大きく資質が異なり、交渉力でも大きな違いがあるのです。
「実績」の次に大事なのは「相性」
弁護士や司法書士の先生も、人間なので相談者と「合う合わない」というものがあります。
懇切丁寧に教えてくれる弁護士さんでも
人によっては「丁寧でいい先生」になるかもしれませんし
人によっては「面倒くさい先生」になるかもしれません。
自分に合う、合わないを判断することが重要なのです。相性の良い弁護士や司法書士であれば、会話もはずみ気兼ねなく相談もしやすいため、債務整理後のフォローも含めてうまく行く可能性が高くなるのです。
どうやって判断するかと言うと
債務整理の相談は無料なので、最低でも3社の弁護士事務所、司法書士事務所に相談してみることが重要なのです。
横着して1社だけにしてしまうと、債務整理をスムーズに実行することができなくなってしまうかもしれません。
なんども言うように相談は無料なのです。
無料相談でも、3社話を聞けば、三者三様の回答、提案をしてくれます。
その回答を受けて、人柄も含めて、納得したうえで債務整理を依頼すれば良いのです。
債務整理の弁護士・司法書士選びによって、債務整理の成功率や減額幅が変わってきてしまうため、多少の労力はかけても、複数のところに相談して、比較検討すべきなのです。
まとめ
債務整理で弁護士・司法書士を選ぶときに重視すべきポイントは
- 重要なポイントは「実績」
- 費用では選ばない
- 複数の弁護士・司法書士の相談して、提案や人柄を比較する
- 司法書士よりも弁護士を重視
と言っていいでしょう。